トムテ

トムテ

リードべり 作/ウィーべり 絵

山内清子 訳



最近の娘のお気に入りです。



結構渋い趣味ですよね。

もともとは私の本で、ガラス戸のついた本棚に入れていたのですが、何の気なしに

「小人さんのお話、読んでやろっかー」と読んでやったところ、気に入ったらしく

勝手にガラス戸を開けて引っ張り出してきて「トムテ、トムテ」と言うので時々読んでやっています。



トムテというのはスウェーデンの小人で、住んでいる農場を見回って住人にいいことや悪いことをしてくれる妖精らしいです。

もう絶版になっていて古本屋でしか手に入らないようですが、私の母がなんと自分の倉庫に三冊も持っていたらしくお願いして譲ってもらいました。



(母は私設文庫をしていて、今は学校図書の指南やらなにやらしているらしい。

古本屋をめぐっては大量に子供の本を買い、いろんな人に

「これはええ本なんや」と言いながらいっぱい本をあげている。勿論私にもくれます。

自分の親とは思えないパワフルな人なのです。)



最近の娘の、言葉の発達は恐ろしいほどです。

この間は父が「さぁ、お父さんとお風呂にはいろう」と声をかけると、泣きべそをかいて

「お母さんと、お風呂で、楽しく」とか言い出してびっくりしてしまいました。

1人で遊びながら絵本のなかの文章をお話しています。

11ぴきのねこだったり、いやいやえんだったり、トムテだったり。



トムテの中の一番重要な一節(?)



***************



むかしから トムテは こどもたちを みまもってきた

この こどもたちの おとうさんが こどもだったときも、

おじいさんが こどもだったときも、

ひいおじいさんが こどもだったときも、

トムテは こうして、みまもってきた。



だが ひとは、どこから くるのだろう。

こどもが おやになり、また その こどもが おやになる。

にぎやかに たのしく くらし、としおいて、

やがて いってしまう。

だが、どこへ いくのだろう。

トムテは つぶやいた。

「むずかしすぎる。わしには やっぱり よく わからん。」



***************



この部分を断片的につぶやいてるんですね~~

そして、今日寝るとき自分から布団に入り「トムテ」と言いながらこちらを見たとき、

あぁ、この子はトムテが自分をみまもっていると言ってるのだな、と思いました。

主人とふたりでなにかほこほこした気分になり、娘の頭をなでながら

「そうだね、トムテがみまもってくれているね」と抱きしめました。



たまたま絵本が彼女の性にあったんでしょうけど、まだ二歳前なのにいやいやえんじてんしゃにのるひとまねこざるをじーっと聞き入って、

時々会話にその文章が混じるのを聞いていると、絵本って本当にすごい力をもってるんだな、と思います。

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